シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10210261 

△英米文学特論A(1) (現代アメリカ小説・文化)
Special Topics in English and American Literature A (1) -Introduction to Contemporary American Culture and Literature-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  藤井 光

<概要/Course Content Summary>

アメリカ社会と,文学をはじめとする現代アメリカ文化の表現との接点から,アメリカ特有の思想や文化とは何かを考えていきます。「移動」(ロード)と同時に「ホーム」が,授業全体のキーワードとなります。文学作品に見られる移動や「ホーム」の描かれ方の伝統と21世紀の変化を概観するほか,地図・音楽や映像表現,各種の調査データなども合わせて紹介し,アメリカ文化の核にある思想を検討します。

<到達目標/Goals,Aims>

現代アメリカに見られる表現を正確に理解し,そのコンテクストを思考できるようになること。また,文学表現が時代・社会に対して行う問題提起を理解できるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) Introduction:アメリカ的想像力と「旅」   (授業時間外の学習/ Assignments) 「アメリカ」についてのイメージを整理する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アメリカ大陸と文学  (授業時間外の学習/ Assignments) 「ロード」概念をアメリカ文化の各方面に発見する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) NY と旅立ちの神話  (授業時間外の学習/ Assignments) アメリカの物語における地理の重要性を理解する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中西部と郊外,移民,スモールタウン  (授業時間外の学習/ Assignments) 産業と都市構造の関係を理解する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 西部:砂漠と核実験   (授業時間外の学習/ Assignments) アメリカ現代史における西部の重要性を理解する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) カリフォルニアとロサンゼルス:災害とノワール  (授業時間外の学習/ Assignments) LAの文化の独自性を理解する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「自分探し」の旅中間まとめ   (授業時間外の学習/ Assignments) 映像・音楽文化での「アイデンティティ」テーマを確認する 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ヒスパニックと現代の移民たち:「抗議」の文化のなかで  (授業時間外の学習/ Assignments) 二言語文化の状況,および「プロテスト」という行為を理解しておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アジア系移民と「物語」  (授業時間外の学習/ Assignments) 移民とメディア表象の問題を整理する 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 戦争と帰還兵:「ホーム」の消滅   (授業時間外の学習/ Assignments) 戦争の物語(小説・映画)を再検討する 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 経済と「私たち」のグローバル化   (授業時間外の学習/ Assignments) 格差やグローバル経済の現状を整理する 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 「語り直し」と人種・ジェンダー  (授業時間外の学習/ Assignments) 文学におけるリミックスやアダプテーションの意義を確認しておく 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 「人類世」と気候変動と物語  (授業時間外の学習/ Assignments) もうひとつのグローバル化である気候問題のメディアでの扱いなどを整理しておく 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 21世紀アメリカ文学の「脱アメリカ化」  (授業時間外の学習/ Assignments) 21世紀アメリカ小説を授業テーマに従って読んでおく 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 学期の総括   (授業時間外の学習/ Assignments) 学期の講義・資料を見直す 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

授業内課題  75%  提示資料の情報を正しく読み取り,それをもとに論理的思考ができているかを評価します 
期末課題  25%  「ホーム」と「ロード」概念など,授業で紹介した情報を応用した分析を論理的に組み立てられているかどうかを評価します。 

成績評価はいずれも,授業で紹介した情報をしっかりと整理しているかどうか,および,それを応用できているかどうかを中心に行います。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
151 44.4 37.7 4.0 2.0 11.9 0.0 3.0

<テキスト/Textbook>

テキストは使用せず,資料としてプリントを配布します。

<参考文献/Reference Book>

授業全体の参考文献は指定せず,各回の授業の参考になる文献はその都度紹介します。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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