シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


30206233 

△日本語学理論研究Ⅲ (『国語文字史原論』の構想)
Theoretical Studies in Japanese Linguistics III -On the histry of Japanese characters-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  乾 善彦

<概要/Course Content Summary>

日本語を書く歴史は,漢字との出会いからはじまる。しかし,そもそもなぜ,日本語を書く必要があったのか。ことばを書く必要性から説きおこし,ことばと文字の関係を考えることから,日本語を書く歴史を考えてみたい。そのために必要な,原理的思考,資料論,歴史記述の方法など,さまざまな角度から「国語文字史」を記述する方法を考えてみたい。名付けて『国語文字史原論』。文字にかかわるあらゆるテーマをとりあげたい。

<到達目標/Goals,Aims>

言語にとって文字とはどういう存在かを理解すること。そこから,文字研究,表記研究,文字生活史研究がはじまる。そのための基礎的な知識を身に着け,基本的な考え方を身に着け,各自が自分自身の文字論,表記論を考える力を身に着けるようになることを目的とする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 言語にとって文字とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本語表記の特長を考えておく 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) ことばを書き記すことの意味  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で文字に対する理解を深めておく 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 文字の体系と機能 言語研究の対象としての文字  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で文字に対する理解を深めておく 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 日本語表記のための漢字の構造  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で文字に対する理解を深めておく 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 漢字による日本語表記の諸相(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献日本語の資料をまとめておく 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 漢字による日本語表記の諸相(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献日本語の資料をまとめておく 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 「仮名」の成立  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献日本語の資料をまとめておく 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 「仮名」の展開  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献日本語の資料をまとめておく 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 表記体と文体 表記体の変換  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献日本語の資料をまとめておく 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 印刷と教育 文字規範の成立  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で社会と文字について考えておく 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 書くことと読むことの間  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で社会と文字について考えておく 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 文字生活史(1) 古代の文字  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で社会と文字について考えておく 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 文字生活史(2) 生活の中の文字  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で社会と文字について考えておく 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) これからの文字のありかた  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で文字に対する理解を深めておく 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 最後にもう一度 ことばと文字との関係  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献で文字に対する理解を深めておく 

以上は,お話しする予定の項目のあらましである。当然,授業の展開,受講者の姿勢,あるいは画期的な新発見といった社会的な事情などによって,内容を変更する可能性はある。また,話題を追加することも多々ある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  出席はとらない。授業に対する積極的な態度を評価対象とする。 
期末レポート試験・論文  70%  学期末に課す(詳しくは授業中に指示する) 

レポートにおいては,他人を説得できるだけの,配慮がポイント。授業態度については,積極的に発言するかどうかがポイント。もちろん,発言するためには,それなりの予習が必要。

<テキスト/Textbook>

テキストは使用しない。

<参考文献/Reference Book>

乾 善彦  『漢字による日本語書記の史的研究』(塙書房、2003)ISBN:4-8273-0090-9 
 

乾 善彦  『日本語書記用文体の成立基盤-表記体から文体へ-』(塙書房、2017)ISBN:978-4-8273-0126-7 
 

金水敏・乾善彦・渋谷勝己  『日本語史のインタフェース-シリーズ日本語史4-』(岩波書店、2008)ISBN:978-4-00-028130-0 
 

この他,授業中に適宜指示する

<備考/Remarks>

自分自身の思考回路によって筋道が大幅に変更される場合もあるので,それに対応できる,授業中の積極的な取り組みを期待しています。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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