シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


30204202 

△文化史研究法Ⅱ (20世紀後半以後の歴史学)
Approaches to Cultural History II -Historiography since the middle of the twentieth century-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  服部 良久

<概要/Course Content Summary>

大戦間期にフランスで創始された社会史,全体史の流れが,第二次大戦後,どのように発展,変容したのか,日本の戦後歴史学にどのような影響を与えたのか,日本の社会史研究はどのような特質を持っていたのか,言語論的転回とそれ以後の現代歴史学は,欧米と日本でどのような現状と課題を抱えているのか,などの問題を中心に,導入的講義と文献輪読,議論を行う。

<到達目標/Goals,Aims>

歴史学の科学的,客観的な基盤が揺らぎ,方法や対象が多様化している近年,今後の歴史学が共有できる方法や課題は何か。こうした根本問題を各人が考えるための手がかりを得ることを目標とする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1 
 
(内容/ Contents) 20世紀における欧米の歴史学の動向・転回・現状:概観  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 20世紀における欧米の歴史学の動向・転回・現状:概観  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 20世紀における欧米の歴史学の動向・転回・現状:概観  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 戦後日本における歴史学とその変容 
大塚史学, マルクスとヴェーバー,近代化 
(授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 戦後日本における歴史学とその変容 
大塚史学, マルクスとヴェーバー,近代化 
(授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 1980年代日本の社会史研究 網野善彦,阿部謹也,二宮宏之  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 1980年代日本の社会史研究 網野善彦,阿部謹也,二宮宏之  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会史とその変容・歴史人類学 
アナール派の新動向 
(授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会史とその変容・歴史人類学 
アナール派の新動向 
(授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 社会史とその変容・歴史人類学 
アナール派の新動向 
(授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) グローバル・ヒストリとは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) グローバル・ヒストリとは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 文化史としての社会史・政治史  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 「転回」以後の現代歴史学の諸問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括:現代歴史学の現状と課題・未来  (授業時間外の学習/ Assignments) 関連参考文献を読み,理解を深める 

簡単な導入的講義を随時行うが,受講者数,受講者の関心,希望に応じて,邦語文献の輪読,議論をも行う

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  授業に出席し,課題文献を読んで適切な発表と議論を行うこと 
期末レポート試験・論文  50%  授業を通じて学んだ現代歴史学の現状と課題について自身の理解と考えを示すこと 

受講者自身の研究にとって歴史学の現状と課題が自分の問題として,どのような意味を持つのかを具体的に考えられるようになることが目的であり,その点からレポートや発表を評価する

<参考文献/Reference Book>

歴史学研究会編  『歴史学における方法的転回-現代歴史学の成果と課題1980-2000 年-』A5 (青木書店、2002)ISBN:4-250-20241-0 転回以後の現代歴史学の問題をジャンル別に解説した論集 
 

長谷川貴彦  『現代歴史学への展望-言語論的転回を越えて-』(岩波書店、2016)ISBN:978-4-00-061126-8 タイトル通り,言語論的転回を越えて進むべき現代歴史学の方向を示唆する 
 

リン・ハント(長谷川貴彦訳)  『グローバル時代の歴史学』(岩波書店、2016)ISBN:978-4-00-022640-0 グローバル化時代の歴史学のための新たなパラダイムを模索する 
 

ピーター・バーク(長谷川貴彦訳)  『文化史とは何か』(法政大学出版局、2008)ISBN:978-4-588-35003-0 言語論的転回以後の,歴史を人間の文化的営みとして解釈する新たな方法の提示 
 

リン・ハント(長谷川貴彦訳)  『なぜ歴史を学ぶのか』(岩波書店、2019)ISBN:978-4-00-024179-3 E・H・カー『歴史とは何か』の21世紀版。現代における歴史学の目的を示す 
 

参考文献は,授業の進行に応じて,少なくともその一部を輪読する。その他の文献は授業の最初に示すが,大塚久雄『社会科学の方法』(岩波新書),E.H.カー『歴史とは何か』(岩波新書)などは必読文献である。阿部謹也,二宮宏之,網野善彦の文献もいずれか一点を読んでおくとよい。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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