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※学期中に内容が変更になることがあります。 | |||||
2020年度
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<概要/Course Content Summary> 本演習では,古典的なプラグマティズムの一つの到達点を示しているジョン・デューイの『民主主義と教育』に着目して,教育についてのデューイの視座を析出させ,現代の日本の社会が抱えている教育の課題を見とおすための視座を獲得したい。デューイは,経験を成立させる二つの柱として,相互作用の原理と連続の原理を立てる。経験は,有機体と環境との相互的作用に依って生起する結びつきの関係である。しかも,有機体は,経験と経験とのあいだに累積的な連続性をも構築する。デューイは,経験の恒常的な再組織化として教育を捕捉する。有機体と環境とのコミュニケーションを通して経験の累積的な連続的展開が起こり,デューイにあっては,そのような営みは優れて教育的であるのである。このような観点から,デューイは,コミュニケーションをつぎのように規定する。すなわち,それは,ひとびとがある活動に参画して他の参加者とともにみずからの経験の意味を学ぶための営為である,と。コミュニケーションの参加者たちは,たがいの経験を想像的に享受しそれぞれの経験を独自に発展させて,経験の接触を惹きおこしながら,相互の連帯的関係を強化していく。ここにコミュニケーションの教育的意義がある。このようなしかたでコミュニケーションを介してひとびとは結びつきあい,そうした結び目に多様な社会が生まれる。デューイは,このような社会を成立させるための要件として,ひとびとの共有する興味の多様性と,ほかの連合との自由な接触を挙げる。社会のなかで,ひとびとは,コミュニケーションに依って,一定の方向で協力し,たがいの経験を想像的に分かちあいながら,それぞれの経験を再構築して,螺旋的に共同を作りあげていく。ひとびとの,このようなありかたこそ,デューイの提起する民主主義であり,教育がそのねらいと定める成長の内実であるのである。こうした見地で『民主主義と教育』を読解して,わたくしたちが直面している教育の課題を考えていきたい。 <到達目標/Goals,Aims> 【知識】教育にかんするデューイの基本的な考えかたを理解できるようになること。 <授業計画/Schedule>
授業の進捗の状況によって計画に変更の生じる場合がある。その都度,教室のなかで確認し,状況に応じて計画を見なおす。 <成績評価基準/Evaluation Criteria>
【小テスト】授業の終わりに,授業で提起した課題を整理するために,小テストを毎回実施する。 <テキスト/Textbook>
<参考文献/Reference Book>
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