シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△クルアーン解釈2 (クルアーン解釈(2))
Study for Quran 2 -Study for Quran (2)-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義および実技/Lecture and Skills practice

  竹田 敏之

<概要/Course Content Summary>

 秋学期は,春学期「クルアーン解釈1」で学んだクルアーン学の概要と基本事項を踏まえつつ,さらに各論の発展的議論および応用実践へと進んでいきます。特に,本講義では,クルアーン学の専門領域である啓典解釈学(タフスィール)と読誦実践学(タジュウィード)を中心に扱います。具体的には,現代イスラーム世界で人口に膾炙している解釈書の一つである「イブン・カスィール(西暦1373年没)のタフスィール」(アラビア語・英訳付)を題材に,啓示の契機に関する記述と章句の語釈に焦点を当てながら,本解釈書の特徴と方法論について考究していきます。また,授業では,読誦実践学についても伝統的理論とその諸規則を解説します。聖典クルアーンの音声的特徴に関して,実際の朗誦の経験を通じて考えてみましょう。

<到達目標/Goals,Aims>

・啓典解釈学(タフスィール)に関する理解の定着と専門的知識の強化を目指します。 
・読誦実践学(タジュウィード)に関する諸規則の習得と応用実践力の養成を図ります。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 授業の概要と導入/ 啓典解釈学に関する概説  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の整理と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 啓典解釈学者:イブン・カスィールについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の整理と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 現代イスラーム世界における「イブン・カスィールのタフスィール」の普及  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の整理と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(1):開扉章  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 読誦実践学:理論と応用(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(2):純正章  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 読誦実践学:理論と応用(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(3):定命章  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 読誦実践学:理論と応用(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(4):凝血章  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 読誦実践学:理論と応用(4)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(5):無花果(イチジク)章  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 読誦実践学:理論と応用(5)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 啓典解釈:講読と事例研究(6):玉座の節  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の準備と予習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の整理と復習 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加)  20%  議論への参加などが求められます。 
クラスでの発表など  40%  担当を決めて講読を行いますので,授業への積極的な貢献が求められます。 
実習評価・実技テスト  40%  クルアーンの読誦(できれば暗誦)実践を学期末の実技テストとします。 

<テキスト/Textbook>

Isma'il ibn Umar ibn Kathir and trans. by Shaykh Safiu-Rahman Al-Mubarakpuri , Tafsir Ibn Kathir ,  (10 volumes) Second edition .   (Dar-us-Salam Publications, 2000) .  ISBN:978-1591440208  該当ページをコピーして配布します。 

 

三田了一訳  『聖クルアーン:日亜対訳・注解(改訂版)』 (日本ムスリム協会、1996)

 

<参考文献/Reference Book>

小杉泰・林佳世子編  『イスラーム書物の歴史』(名古屋大学出版会、2014)
 

竹田敏之  『現代アラビア語の発展とアラブ文化の新時代-湾岸諸国・エジプトからモーリタニアまで-』(ナカニシヤ出版、2019)
 

<備考/Remarks>

クルアーンの原文を扱うため,アラビア語の基礎(文字・文法)を習得済みであることが望ましいが,未習得の方の受講も歓迎します。本授業で扱う解釈書については,英文のテクストのみを読解の対象としていただいても構いません。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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