シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△実践神学の諸問題演習2 (現代における牧会の理論と実践)
Seminar: Issues of Practical Theology 2 -Major Issues in Pastoral Ministry-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  関谷 直人

<概要/Course Content Summary>

 牧会の現場はいわゆる「教会」内部に留まらない。現代社会においては,その裾野はますます広がりつつあり,その裾野の広がりに呼応する形で牧会の使命も多様化してきている。ホスピスなどの医療施設を背景とした終末期医療に関わる牧会や,近年のアメリカのキリスト教会で行われているMusic ministryやSports ministryを始めとするスポーツ・芸術を核とした宣教などはその好例だろう。このクラスにおいてはそうした広がりを持つ牧会の様々な現場・業を前提として,様々な角度から牧会の使命について学んでいきたい。このクラスは基本的に参加者による発表を中心として行う。 
 *実践神学研究コースにおいて修士論文を提出する学生は必ずこのクラスを履修してください。*

<到達目標/Goals,Aims>

 学生が修士論文作成のための準備的な研究課題を設定し,その研究プロセスを通して,修士論文作成に必要な力を養うことを目的としています。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1回目  (内容/ Contents) オリエンテーション  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 2回目  (内容/ Contents) 受講者の発表内容についての概略発表(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表レジュメに目を通して,その課題についての自分なりの考えをまとめておく。行われた発表を振り返り,批判的に(建設的に)それに対する応答を行う。  
(実施回/ Week) 3回目  (内容/ Contents) 受講者の発表内容についての概略発表(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 4回目  (内容/ Contents) 路上生活者と教会の働き  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 5回目  (内容/ Contents) ヘンリー・ナウエンの思想と教会  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 6回目  (内容/ Contents) 認知行動療法を用いた牧師の燃え尽き症候群に対するプリヴェンションプログラムの構築  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 7回目  (内容/ Contents) 児童擁護施設と教会の宣教  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 8回目  (内容/ Contents) 終末期医療における牧師の介入の可能性  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 9回目  (内容/ Contents) アメリカのメガチャーチの研究  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 10回目  (内容/ Contents) 英国聖公会における自殺者に対する葬儀の取り組み  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 11回目  (内容/ Contents) 日本のプロテスタント教会におけるマーケティングリサーチ手法を用いた宣教の可能性  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 12回目  (内容/ Contents) ハリウッド映画に見られるキリスト教の影響  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 13回目  (内容/ Contents) 多民族・他宗教国家におけるキリスト教会の宣教  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 14回目  (内容/ Contents) キリスト教主義学校における学校礼拝の意義について  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 
(実施回/ Week) 15回目  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 前回の振り返りと,次回発表者の内容の事前確認 

 参加者はそれぞれが関わっている教会や施設での牧会の課題を取りあげることはもちろん,身近にある牧会のフィールドの調査・報告をすることも可能であろう。あるいはこれからの時代の牧会・宣教の課題やその方法論を提案しプレゼンテーションすることもこのクラスのテーマとして相応しいと思われる。いずれにしろ,参加者一人一人の積極的なクラス貢献によって初めて成り立つクラスであるので,そのつもりで受講されたい。シラバスに記載された毎回の発表テーマについては,受講者と相談の上で適宜変更することがある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  40%  積極的な態度で(発言,コメント等)演習に関わってきたか。 
クラスでの発表など  40%  自分が関心を持っている課題を学問的な枠組みの中でしっかりと表現できたか。 
クラスへの貢献度  20%  発言や振る舞いで他の発表者や受講者を支え,クラスを活性化することに寄与できたか。 

<参考文献/Reference Book>

Bernard Cooke , Ministry to Word and Sacraments .   (Fortress Press, 1976) . 

 

E. H. ピーターソン  『牧会者の神学』(日本基督教団出版局、1997年)
 

J. T. マクニール  『キリスト教牧会の歴史』(日本基督教団出版局、1987年)
 

工藤信夫  『援助者とカウンセリング』(いのちのことば社、1992年)
 

有馬式夫  『牧会カウンセリング入門』(新教出版社、1996年)
 

アル・マイルズ  『ドメスティック・バイオレンス―そのとき教会は』(日本基督教団出版局、2005年)
 

<備考/Remarks>

 冒頭に述べたように多様な牧会の現場や業を想定しているので,履修者は必ずしも教会赴任者である必要はない。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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