シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△近・現代神学史研究1 (近・現代神学史研究(1))
Study on the History of Modern Theology 1 -Study on the History of Modern Theology(1)-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  水谷 誠

<概要/Course Content Summary>

近代プロテスタント神学の父と称されるF・D・E・シュライアマハー(1768-1834)の思想的背景のひとつに,ドイツ啓蒙の哲学をあげることができます。しかし,そもそも啓蒙とは何か,これに賛同する側,批判する側,両者合わせて多くの議論が重ねられてきており,その結果として実りの多い知見もまた生じてきました。本講義の焦点は,シュライアマハーの学問を念頭に置きつつ,啓蒙とは何か,啓蒙のキリスト教とは何か,啓蒙の神学とは何かについて概説的に案内することであり,これを通して現代世界におけるキリスト教の自己理解に資することにあります。随時ディスカッションを通して我々にとっての合理性とはそもそも何なのかを振り返ります。

<到達目標/Goals,Aims>

履修者は,伝統的な神学が抱える問題とその解決をめぐってなされる神学的作業が持つ深みと洞察力を学ぶことができます。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1回目  (内容/ Contents) 導入  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献に提示する近代神学史関係資料を読んでみる。 
(実施回/ Week) 2回目  (内容/ Contents) 前史-プロテスタント正統主義の神学-  (授業時間外の学習/ Assignments) 正統主義神学の性格について再確認する。 
(実施回/ Week) 3回目  (内容/ Contents) 前史-ドイツ啓蒙と敬虔主義-  (授業時間外の学習/ Assignments) 啓蒙,敬虔主義についてさらに調べてみる。 
(実施回/ Week) 4回目  (内容/ Contents) ハレ時代とナポレオン-エーバハルトとの出会い-  (授業時間外の学習/ Assignments) プロイセンの歴史と思想状況を調べる。 
(実施回/ Week) 5回目  (内容/ Contents) 啓蒙の哲学一般について  (授業時間外の学習/ Assignments) プロイセンの歴史と思想状況を調べる。 
(実施回/ Week) 6回目  (内容/ Contents) ドイツの啓蒙思想の三段階(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) プロイセンの歴史と思想状況を調べる。 
(実施回/ Week) 7回目  (内容/ Contents) ドイツの啓蒙思想の三段階(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) プロイセンの歴史と思想状況を調べる。 
(実施回/ Week) 8回目  (内容/ Contents) エーバハルトの思想史的位置  (授業時間外の学習/ Assignments) エーバハルトとカントの関係について調べる。 
(実施回/ Week) 9回目  (内容/ Contents) 啓蒙における宗教理解  (授業時間外の学習/ Assignments) レッシングの理解を調べる。 
(実施回/ Week) 10回目  (内容/ Contents) ドイツ啓蒙のキリスト教(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 18世紀のドイツ・キリスト教史を調べる。 
(実施回/ Week) 11回目  (内容/ Contents) ドイツ啓蒙のキリスト教(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 18世紀のドイツ・キリスト教史を調べる。 
(実施回/ Week) 12回目  (内容/ Contents) ドイツ啓蒙の神学(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) ゼムラーの理解を調べる。 
(実施回/ Week) 13回目  (内容/ Contents) ドイツ啓蒙の神学(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) ゼムラーの理解を調べる。 
(実施回/ Week) 14回目  (内容/ Contents) ドイツ啓蒙の神学(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) シュライアマハーと啓蒙の関係について整理する。 
(実施回/ Week) 15回目  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 啓蒙のパラダイムを念頭に置いて現代世界の宗教事情を振り返る。 

授業ではできるだけ履修者の問題意識と対話を重ねつつ理解を深める試みをします。そのために,授業計画をその都度必要に応じて変更します。授業内容の反復的復習のために,少なくとも授業時間以上の学習が時間外に求められます。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加等)  40%  ・欠席の回数。質問・コメントなどを通して積極的に授業に参与しているか。 
・参加者からの質疑・コメントに対して,授業で講義担当者からのコメントを通してフィードバックする。 
期末レポート試験  60%  ・授業で取り扱ったテーマについて十分に咀嚼しているか,またそれに対する自己のコメントを構築しているか。 

講義で神学的作業の多様性を理解し,議論に参加することが大切です。その成果を期末レポートに表現してください。出席は大前提です。

<テキスト/Textbook>

  最初の授業時に案内します。 

 

<参考文献/Reference Book>

荒井・出村監修,水谷他2名  『総説キリスト教史-3近・現代篇-』(日本キリスト教団出版局、2007)その他の資料については,テキストも含めてクラスで案内します。 
 

参考文献は,授業で案内し,必要な資料は配布します。

<備考/Remarks>

E‐mail: mmizutan@mail.doshisha.ac.jp 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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