シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△プロテスタント教派研究2 (イングランドにおける諸教派の形成)
Protestant Churches 2 -Church and Sects in England-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  村上 みか

<概要/Course Content Summary>

 16世紀初頭,ドイツに起こった宗教改革は,その後イングランドにも導入されることになったが,それは極めて政治的色彩の強い,国家的なものとして始まった。すなわち,当時,急速に国家意識を強化させつつあったイングランドは,自国の教会をローマ教会から独立させて,自己の支配下に置くことを試み,この文脈の中で宗教改革が受け入れられ,修道院財産の没収や教会規定,教理の改革が行われた。そしてこの“国家的”宗教改革の帰結が,「イングランド国教会」の成立であった。しかしこのような宗教改革のあり方は,徹底的な教会改革を望む人々の批判を呼び起こし,ここからピューリタン運動,また長老派,会衆派,バプテスト派など諸教派の成立が促されることになった。 
 本講は,このイングランドにおける宗教改革の導入と展開の過程を追い,ここに成立した諸教派の教会形成と神学的主張の基礎を学ぶ。同時に,それらの成立が歴史的に規定されたものであったことを理解し,各教派の教会史的,神学的意義を相対化することを試みる。 
 授業は文献講読を中心に進められる。参加者は予め文献を読み,担当者は文献の内容をまとめて発表することが求められる。

<到達目標/Goals,Aims>

①イングランドの宗教改革の成立と展開について,歴史的に考察することができるようになる。 
②諸教派の神学主張の形成を歴史的文脈の中に理解し,相対化することができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1回目  (内容/ Contents) 授業概要の説明  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 2回目  (内容/ Contents) イングランドにおける宗教改革の導入  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 3回目  (内容/ Contents) イングランドにおける宗教改革の展開  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 4回目  (内容/ Contents) イングランド国教会の成立  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 5回目  (内容/ Contents) ピューリタン運動の形成  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 6回目  (内容/ Contents) ピューリタン運動の展開(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 7回目  (内容/ Contents) ピューリタン運動の展開(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 8回目  (内容/ Contents) ピューリタン革命  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 9回目  (内容/ Contents) 諸教派の形成(1)長老派  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 10回目  (内容/ Contents) 諸教派の形成(2)会衆派  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 11回目  (内容/ Contents) 諸教派の形成(3)バプテスト派  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 12回目  (内容/ Contents) 諸教派の形成(4)クェーカー派  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 13回目  (内容/ Contents) 各教派の神学の分析  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 14回目  (内容/ Contents) ピューリタン運動における千年王国論  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献講読と発表の準備 
(実施回/ Week) 15回目  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) レポート作成の準備 

zoomによる授業を行います。zoomへの参加の仕方はe-classでお知らせします。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,議論への参加)  30%  出席率と授業時の議論への参加について評価を行う。 
発表  30%  文献を正確に理解し,適切にまとめているかを評価のポイントとする。 
期末レポート  40%  文献を正確に理解し,適切にまとめているか,また問題を歴史的文脈の中で考察し,それを独自の言葉で表現できているかを評価のポイントとする。 

<テキスト/Textbook>

 授業時に配布する。

<参考文献/Reference Book>

 授業時に適宜,紹介する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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