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※学期中に内容が変更になることがあります。 | |||||
2020年度
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<概要/Course Content Summary> 民法は「民の法」,いわゆる「みんなの法」ではありません。契約の自由を原則とした古代地中海交易社会の取引における財(商品と貨幣)の交換,移転がスムーズに動くように体系化した法です。農業経済社会であった西欧が重農主義から重商主義(16世紀半ば~18世紀半ば:交易が富を生み出す母体)に移行すると,前記の民法が必要となりましたが,1798年エジプト侵略したナポレオンは,イスラーム世界のエジプトに見出した地中海の交易法,いわゆる民法を翻訳し叩き台にしてナポレオン法典(フランス民法典)を制定しました。明治に導入された日本の「民法」の第3篇「債権」(債権法)はこの系譜です。一方,土地が生み出す富を母体とする農業経済社会は土地所有が富の独占(物権)と支配の基礎となりますが,イスラーム法は交易経済社会に生まれたため,物権については農業経済が主体であったメディーナ(預言者が622年マッカへ移住),イラク(632年),イラン(636~651年),エジプト(639年),インド(7世紀~)アフガニスタン(8世紀初頭)などがイスラーム圏に組み込まれていくに従い「物権法」が補充されていきます。そうした民法の発展の歴史とは別に,聖典『クルアーン』にある飲酒,賭博の禁止,利息取得の禁止は「イスラーム民法」の独自の部分ですが,バイオ技術(飲酒の部分)の進歩,乗馬レースなど戦力の維持,利息銀行の国民経済への貢献など時代に対応する必要が生じ,夫々法的解決を見出しました。本講義でイスラーム民法を総合的に学ぶと共に,時代精神に対応したイスラーム民法を見ていきます。 <到達目標/Goals,Aims> 交易経済社会で始まったイスラーム布教によって特徴づけられるイスラーム民法と,その後,生産循環型世界にまで拡大した後に起こる法的変容を理解し,生産なき交易社会と,生産循環型社会の経済を見る目を養い,二つの社会が統合された現代国際経済社会を説明できるようになる。 <授業計画/Schedule>
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
<成績評価結果/Results of assessment> 成績評価の見方について/Notes for assessment
<テキスト/Textbook>
<参考文献/Reference Book>
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お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
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