シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10101323 

○宗教学3 (ヴェーバー宗教社会学)
Study of Religions 3 -Weberian Sociology of Religion-
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  三宅 威仁

<概要/Course Content Summary>

 主にマックス・ヴェーバーの宗教社会学を学ぶことによって,宗教と社会変動の関係について考察するうえでの基礎的な分析概念や方法や理論を修得する。 宗教社会学は間口の広い学問であり,その研究対象も認識方法も多岐にわたっているが,この学問の根本的な研究課題の一つとして「宗教と社会変動の関係」という問題が挙げられる。この課題に取り組んだ人物として,ヴェーバーを凌ぐ者はいないであろう。彼は「近代西ヨーロッパにおいてのみ合理的な資本主義が大規模に発生し得たのは何故か」という問題意識に促されて,儒教やヒンドゥー教やキリスト教などの世界宗教の雄大な比較考察を行った。ヴェーバーの浩瀚な著作の中から,本講では主に『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を取り上げ,その内容を学ぶことによって,宗教と社会変動の関係について,特に宗教と経済の関係について考察する。さらに,「宗教的に動機付けられた人間の社会的行為」「宗教的指導者の社会的役割」「社会階層(身分・階級・職業集団など)と宗教」「宗教集団の類型論」「世俗化」などの副次的な主題にも言及する。

<到達目標/Goals,Aims>

 マックス・ヴェーバーの宗教社会学を学ぶことによって,宗教と社会変動の関係について考察するうえでの基礎的な分析概念や方法や理論を修得する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1回目  (内容/ Contents) 序論  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 2回目  (内容/ Contents) 宗教社会学の根本問題  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 3回目  (内容/ Contents) 社会的行為,社会現象の分析のレベル  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 4回目  (内容/ Contents) 近代化・産業化  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 5回目  (内容/ Contents) マルクス主義の宗教理解  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 6回目  (内容/ Contents) ヴェーバーの人物像  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 7回目  (内容/ Contents) 近代的・合理的資本主義の発生  (授業時間外の学習/ Assignments) クラスで紹介する文献を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 8回目  (内容/ Contents) 宗教と職業の相関関係  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 9回目  (内容/ Contents) 信仰と社会層分化  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 10回目  (内容/ Contents) エートス,資本主義の「精神」  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 11回目  (内容/ Contents) ルッターの天職観念  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 12回目  (内容/ Contents) 世界内的禁欲の宗教的諸基盤  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 13回目  (内容/ Contents) 禁欲と資本主義精神  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 14回目  (内容/ Contents) 宗教と社会変動  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 
(実施回/ Week) 15回目  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所を読解すること(90分)。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末試験  100%  ヴェーバー宗教社会学の基礎知識の修得を確認する。 

<テキスト/Textbook>

マックス・ヴェーバー著,大塚久雄訳  『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』改訳  (岩波文庫、1989年)

 

<参考文献/Reference Book>

   テキスト以外の参考文献としてマックス・ヴェーバー著,大塚久雄,生松敬三訳『宗教社会学論選』(みすず書房,1972年)やカール・マルクス著,城塚 登訳『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』(岩波文庫,1974年)などを用いるが,必要箇所をコピーして教室で配布する。 

 

 

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