シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10101083 

△キリスト教史3 (昭和期のキリスト教)
History of Christianity 3 -Christianity of the Showa Era-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  李 元重

<概要/Course Content Summary>

 大正デモクラシーの時代を経て,昭和期日本は急速に軍国主義の道を歩んだが,その到達点は1945 年の敗戦であった。戦後の日本は,キリスト教を優遇するアメリカによって民主主義化が進められた。この時代に日本のキリスト教会はどのような歩みをしたのか。植民地問題や日本社会の様々な問題とキリスト教との関連性を取り探り, 戦時下の日本基督教団の合同と戦争協力および弾圧の中でのキリスト教の意味を問う。また戦後になって激変する時代の中で,キリスト教はどのような歩みをしたかを検証する。

<到達目標/Goals,Aims>

 大正期を経て昭和期に至るまでの日本社会におけるキリスト教の活動を理解し,歴史的な事例を通して,その意味と意義を自主的に解釈できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1回目  (内容/ Contents) オリエンテーション - 明治期キリスト教の要約大正期と昭和期の概略  (授業時間外の学習/ Assignments) (復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 2回目  (内容/ Contents) 植民地問題と日本のキリスト教  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 3回目  (内容/ Contents) 日本のキリスト教の植民地伝道  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 4回目  (内容/ Contents) 部落差別問題と日本のキリスト教   (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 5回目  (内容/ Contents) SCM(Student Christian Movement, Social Christian Movement)運動  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 6回目  (内容/ Contents) 高倉徳太郎と賀川豊彦  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 7回目  (内容/ Contents) 教派教会の変化と定着  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 8回目  (内容/ Contents) 日本基督教連盟の活動と日本基督教団への合同  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 9回目  (内容/ Contents) 戦時下の日本基督教団の歩み (1) - 教団成立過程における諸問題  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 10回目  (内容/ Contents) 戦時下の日本基督教団の歩み (2) - 戦争協力活動  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 11回目  (内容/ Contents) 軍国主義の弾圧とキリスト教  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 12回目  (内容/ Contents) 敗戦と日本基督教団の再編  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 13回目  (内容/ Contents) 戦後日本基督教団の形成と宣教  (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 14回目  (内容/ Contents) 1960 年代のキリスト教運動   (授業時間外の学習/ Assignments) (予習復習)授業中に示される資料を熟読 
(実施回/ Week) 15回目  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートの準備 

 PowerPoint スライドと配布資料を用いて授業を行う。進行状況と受講学生の必要に応じて,内容の部分的な変更の可能性もある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

中間レポート  30%  大正・昭和期のキリスト教と関わるテーマを決めて, 資料を調査, 研究を行い, その方向性と内容の概要を提出。担当者はそれを評価し, コメントを加えて受講生に返す。 
期末レポート  50%  中間レポートに対する担当者のコメントを参考にしながら,その研究を深めてまとめる。 
授業への参加  20%  授業内容に対する質問とコメント,意見発表など積極的な参加を評価する。 

授業の内容に対して,受講者の自覚的な問題意識を持つことができたかどうかを評価のポイントとする。

<テキスト/Textbook>

  特になし 

 

<参考文献/Reference Book>

土肥昭夫  『日本プロテスタント・キリスト教史』第5版 (新教出版社、2004)
 

原誠  『国家を超えられなかった教会-15年戦争下の日本プロテスタント教会-』(日本キリスト教団出版局、2005)
 

富坂キリスト教センター編  『十五年戦争期の天皇制とキリスト教』(新教出版社、2007)
 

鈴木範久  『日本キリスト教史-年表で読む-』(教文館、2017)
 

Emily Anderson , Christianity and Imperialism in Modern Japan :  Empire for God .   (London: Bloomsbury, 2014) . 

 

  『日本キリスト教歴史大事典』(教文館、1988)
 

同志社大学人文科学研究所キリスト教社会問題研究会  『戦時下のキリスト教運動1-3』(新教出版社、1972-1973)
 

<備考/Remarks>

授業内容に対するリアクションペーパーを数回書いてもらい,授業に際して参考とし,反映することがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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