シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2019年度

16002359-001 

△論理的思考の基礎(2)-1 (論理言語で学ぶ論理的思考)
Foundation of Logical Thinking(2)-1 -Learning Logical Thinking in Logical Language-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義および実技/Lecture and Skills practice

  下嶋 篤 佐々木 崇

<概要/Course Content Summary>

 現代社会において主体的に人生を生きるためには,押し寄せる情報に流されて感情的に判断を行うのではなく, 正確な論理的思考に基づいて重要な情報を選び取り,自らの行動の計画・実行に応用する能力が必要である。また,論理的思考の能力は,就職先の志望理由,自分の提案の利点,物事の原理など,なにかを他人に分かりやすく説明する際の前提になる能力であり,私的・公的を問わず人生のあらゆる場面で重要な役割を果たす。 
 こうした論理的思考能力の養成のために,本科目では,あいまいさを除いて情報を表現できる「論理言語」の習得を通して,情報を正確に取り扱うとはどのようなことかを学ぶ。並行して,一定の規則のみを用いて論理言語上で展開する論証である「形式的証明」を取り上げ,その練習をゲーム感覚で数多く行うことにより,典型的な論理的導出のパターンの習得はもとより,論理言語によってはじめて表現が可能な複雑な道筋をもつ論理的思考に習熟する。 

<到達目標/Goals,Aims>

論理言語の習得を通じて,受講生は,与えられた情報を大ざっぱにでなく,微細な内容の違いに着目して,厳密に取り扱う能力と習慣を身につける。論理言語を用いた形式的証明の練習を通じて,受講生は,典型的な論理的導出のパターンの習得に加え,多くの主線と副線をもつ複雑な論理的思考を迅速かつ注意深く行えるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 論理言語の習得:原子文とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 形式的証明の方法:原子文に関わるもの 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 論理言語の習得:否定文,連言文,選言文  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 形式的証明の方法:否定に関わるもの  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 形式的証明の方法:連言文,選言文に関わるもの  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 論理言語の習得:条件文,双条件文  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 形式的証明の方法:条件文,双条件文に関わるもの  (授業時間外の学習/ Assignments) 中間評価準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中間評価 
中間評価の実施と解答の解説 
(授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 論理言語の習得:限量文とはなにか(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 論理言語の習得:限量文とはなにか(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 形式的証明の方法:全称限量文に関わるもの(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 形式的証明の方法:全称限量文に関わるもの(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 形式的証明の方法:存在限量文に関わるもの(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 形式的証明の方法:存在限量文に関わるもの(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 練習問題,解法ビデオによる予習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 形式的証明の方法:良問コレクション  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験準備 

・上記の授業計画は暫定的なものであり,教育上の観点から変更する可能性がある。 
・本科目は,練習問題中心の授業形態を採り,また,受講生による予習を重視する。教員は授業の進度に合わせた練習問題と,その解き方を解説したビデオをあらかじめインターネットで公開し,受講生はこのビデオを自宅で視聴して,授業に臨む。授業において教員は,学生が予習していることを前提に,インターネット上で公開した問題と解法を簡単に確認したあと,新たに練習のための問題を提示し,机間指導を中心に,受講生の学びを支援する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

クラス内課題の成績  30%  ほぼ毎回の授業で実施するクラス内課題の成績に基づいて評価する。クラス内課題では,事前に配布・公開する予習教材の中の問題と同じ形式の問題をに取り組む。 
中間試験  30%  クラス内課題の内容と同じ形式の問題を出題する。 
期末試験  40%  定期試験期間に実施する予定。クラス内課題の内容と同じ形式の問題を出題する。 

・出席はとらないが,クラス内課題の成果を重視(30%)するため,授業には毎回出席すること。授業はその前までの授業の内容を前提に行う積み上げ式で進行するため,欠席によりその回の知識が欠けると,次の回からの授業が理解しにくくなり,試験でも高得点を望めなくなる。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
34 44.1 14.7 11.8 2.9 26.5 0.0 2.5

<参照URL/URL>

否定付加の使い方 
予習として自宅で視聴するビデオのサンプル。第4回授業「形式的証明の方法:否定に関わるもの」に関連するビデオ。 

<備考/Remarks>

本科目の履修前もしくは履修後に,「論理的思考の基礎(1)」を履修することにより,論理的思考能力のより効果的な伸長が望める。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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