シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2018年度

16002352-002 

○考古学(1)-2 (遺跡からみた日本考古学)
Archeology (1)-2 -Japanese Archaeology in the Context of Excavated Settlements And Tombs-
2単位/Unit  春学期/Spring  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  若林 邦彦

<概要/Course Content Summary>

新聞・テレビニュースなどを通じて,考古学の情報(≒発掘調査の成果など)が社会に出ることは多い。また,歴史・考古学系の講座・講演会へ足を運ぶ一般市民の数も多い。このように考古学は,人文・社会科学の分野としては比較的「開かれた」領域に相当し,文化財保護などの観点から問題を抱えながらも一定の支持者の獲得を果たしている。一方で,「開かれている」はずの考古学的調査や研究の成果について,定説が確立し定説が覆されていく「過程」が一般に明らかになることは多くない。 
歴史を専攻とする場合はもとより,他分野専攻者が教養を目的として学ぶ場合でも,この過程を覗き見ることが,学問として考古学について学ぶ上では不可欠と考える。本講座では,日本考古学の基本的認識が何に立脚してきたか,どのように変容していこうとしているのかに焦点を当てたい。 
具体的には,考古学における基本的な方法を説明した上で,本学が位置する近畿地方の旧石器~古墳時代の重要遺跡などをとりあげて紹介し,身近な遺跡の調査例から,日本列島の歴史がいかに説明されてきたかの焦点を当てる。 
 
授業においては,受講者が講義から何を考え・感じるかを重視したい。そこでテーマごとに,受講者の感想や疑問点などを書いたコメントの提出を求める。コメントを紹介し,それに答える形で,講義の補足を行いたい。

<到達目標/Goals,Aims>

受講生が日本考古学についての基本的な知識をもつことを目的をする。特に,主要な遺跡の調査と研究をとりあげて,考古学がどのような方法で行われている研究分野なのかを理解することを主眼とする。実際に,遺跡の実地見学や考古資料の時期比定方法などをレポート作成を通じて体験し,研究方法を実感する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 同志社大学校地内の遺跡  (授業時間外の学習/ Assignments) 校内遺跡の見学 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会にとっての「考古学」と,考古学者にとっての「考古学」  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の方法(時間を測る・時代を決める)(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の方法(時間を測る・時代を決める)(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の方法(文化・集団を読む)(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 考古資料の年代研究に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の方法(文化・集団を読む)(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 考古資料の年代研究に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 二上山サヌカイト石器と翠鳥園遺跡  (授業時間外の学習/ Assignments) 考古資料の年代研究に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 粟津湖底遺跡の縄文貝塚  (授業時間外の学習/ Assignments) 考古資料の年代研究に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 三内丸山遺跡と縄文時代の大集落  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 弥生文化のはじまりについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 近畿地方の大規模弥生遺跡  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 観音寺山遺跡と弥生の「戦」  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本考古学における論争に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 椿井大塚古墳と古墳時代のはじまり  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本考古学における論争に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 百舌鳥・古市古墳群の時代  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本考古学における論争に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 難波宮と藤原京  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本考古学における論争に関する研究書の調査 

受講者の理解度・関心などに応じて,授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  20%  授業内容へのコメント 
中間レポート試験  40%  遺跡・博物館などに実際に足を運び自分で調査しているか。 
期末レポート試験  40%  実際に文献調査を行い,考察を行っているか。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
24 8.3 41.7 25.0 4.2 20.8 0.0 2.1

<テキスト/Textbook>

テキストは特に使用しない。授業資料・課題内容などは,e-classに掲載するので利用すること。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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