シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2018年度

11433509-001 

△サイエンス・ナウ4-1 (科学史、原子力、原発)
Science Now 4-1 -Science History, Atomic Energy, Infection-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  石浦 章一 定松 淳

<概要/Course Content Summary>

原発について講義は定松が担当し,石浦はディスカッションを担当する。原発について,科学史的な遡りも含め,歴史的な背景を踏まえながら,原発が社会のなかでの多様な側面を持っていることを紹介していく。 
 
原子爆弾 原発 歴史

<到達目標/Goals,Aims>

科学技術のあり方が,社会的文脈によって強く規定されていることを理解できるようになること。事例を通じて具体的に理解することで,他の事例にも応用して考えられるようになることが望ましい。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「科学の制度化」 
 ヨーロッパにおける科学の制度化と,そこで確立した規範について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「核分裂の発見」 
 20世紀前半の物理学の発展と,核分裂の仕組みについて学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「マンハッタン計画」 
 核分裂発見後の原爆開発と,そこでの科学者の葛藤について学ぶ 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「科学の体制化」 
 日本を事例に,科学の制度化が一層進展していった過程を学ぶ 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「9電力体制の成立」 
 戦前の電力供給が市場競争に委ねられていた状態から,戦後の9電力による地域独占への移行の過程について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「原子力三原則」 
 原子力導入に当たって,日本学術会議が原子力三原則を打ち出すに至る経緯を学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「原発導入と正力松太郎」 
 読売新聞・正力松太郎による原子力平和利用キャンペーンについて学ぶ。 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「財閥再編と原子力産業グループ」 
 産業界の原発支持について学ぶ。2種類の軽水炉の仕組みについても学ぶ。 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「高度経済成長」 
 高度経済成長による日本社会の変容について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 「原発立地反対運動」 
 福島県を事例に,原発立地地域での軋轢について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 「電源三法と総括原価方式」 
 日本政府による,原発建設を支援する政策について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 「高速増殖炉と核燃料サイクル」 
 原発利用によるもともとの資源利用計画について学ぶ。プルサーマルについても学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 「高レベル放射性廃棄物」 
 原発の最終廃棄物の処分計画について学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 「原子力損害賠償体制」 
 東日本大震災後に確立された,原発事故の際の損害賠償の仕組みについて学ぶ。 
(授業時間外の学習/ Assignments) テーマについて予習2時間,復習2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ 
 成績評価について報告し,講評を行う。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 毎回のレポートと授業内容を読み直し,知識を確認する(復習4時間) 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  欠席が4回以上になった者には単位を認定しない。また最終回の授業評価レポートを提出しない者には単位を認定しない(最終回をどうしても欠席するものは,事前に相談すること)。 
小レポート  50%  毎回講義の終盤に時間をとって,A5一枚程度のレポートを作成する。レポートを3~0点で評価し,その合計点で成績評価を行う。期末レポートは実施しない。 

レポートは自由記述とする。 
短いレポートなので,形式(序論⇒議論⇒結論,等)は問わない。 
「授業の内容全体を踏まえているか」,「自分の頭で捉えなおせているか」,「左の2点を言葉で表現できているか」を問うものとする。

<備考/Remarks>

sishiura@mail.doshisha.ac.jp 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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