(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
1
|
(内容/ Contents)
「身の周りに潜むサイエンスを周知させるには?」 計測機器や分析装置は一般にはまったく知られていないが,実は身の周りにあるものすべてに関係しているといっても過言ではないほど,社会や産業に浸透している。これらの装置・技術を「知る人ぞ知る」から脱却させ,「身近な生活を支える技術」だと人々に認知させるにはどのような手法が考えられるのか,またその課題はなにか。最近の広報実例を挙げながら考える。(島津製作所 広報室 榎本晋虎)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
2
|
(内容/ Contents)
「サイエンスコミュニケーションの実践」 大学における広報を通じてステークホルダー(例えば納税者)への説明責任という概念が一般化し,非営利である大学においても例外ではない。大学や研究機関において得られた研究をいかにして外部に発信するか?問題点はなにか?海外での事例も含め考えたい。(大阪大学免疫学フロンティア研究センター 坂野上淳)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
3
|
(内容/ Contents)
医薬品,医療機器の開発のための治験を含む臨床研究の制度面を中心に説明する。世界医師会によるヘルシンキ宣言,欧米制度との比較,国内制度の歴史的変遷通じて,日本の制度の特徴を解説する。臨床研究は文科省・厚労省「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の遵守が求められる。更に臨床研究を規制する法案が現在,国会に提出されているので,この点にも触れたい(大阪市立大学大学院医学研究科医薬品・食品効能評価学 加藤祐一)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
4
|
(内容/ Contents)
病気になった場合,自分が受ける医療は安全で,有効なものを望む。しかし,有効性も限定的,リスクのある医療を選択せざるをえないことが多々ある。この限界を乗り越えて新しい診断,治療法を開発して医学・医療が進歩するには臨床研究(治験を含む)は不可欠である。このような研究開発はアカデミアと産業界が連携してグローバルに進められ,臨床研究の結果(有効か,安全か)は発表と同時に世界中に広がる。社会的な関心が高いと思われる疾患・治療法の具体的な事例をいくつか取り上げる。患者さんに健康被害(薬害)を起こした事例を含め,被験者保護,効用とリスクのバランスについても考えてみたい(加藤祐一)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
5
|
(内容/ Contents)
「サイエンスコミュニケーションの要件」 データは嘘をつかないが,それをどう解釈し伝えるかで大きな誤解やミスリードが生じる。こと,健康・医療分野において,エビデンスを正しく伝えることは,研究が「成果」として社会的に結実するかどうかのカギを握り,また人々の生活に直接影響を与える。データを含む文章表現の落とし穴,二次情報のリスク,エビデンスは常に揺れ動くものであることなどサイエンスコミュニケーションの要件を,最新の注目研究とそれに関する報道を題材にして学ぶ。(日経BP社 西沢邦浩)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
6
|
(内容/ Contents)
「科学ジャーナリズムにおけるニュース素材 発掘の手法」(5月25日) ジャーナリズムとして科学を取り上げる場合,学術的な論文はもとより啓発的な教養書とも異なったニュース素材=科学的知見,情報の集め方が必要となる。一般的な研究成果の紹介,事件・災害など突発的出来事への対応,読者の関心を集める周辺情報の作り方などの事例別に,科学ジャーナリストのニュース素材の探し方,集め方を解説する。(株式会社毎日新聞社 奥野敦史)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
7
|
(内容/ Contents)
「新聞とウェブ,媒体別に最適化された科学報道とは」(6月1日) ジャーナリズムにおいてウェブメディアの役割と存在感が日々増している中,科学報道においても従来メディアとは異なるウェブ最適化の手法が模索されている。様式化と無限に近い自由度,定着性と流動性・双方向性など,主に新聞記事とウェブコンテンツを題材にその特性を比較,解説し,媒体に合った科学ジャーナリズムの形について提示する。(株式会社毎日新聞社 奥野敦史)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
8
|
(内容/ Contents)
「報道記者として触れた生命倫理」 臓器移植が黎明期にあったころ,取材で接したいろ いろな人生模様。脳死したひとの家族,それを看取る医師,臓器を提供される患者,移植する医師。その一部始終を見守った経験から見えてきた医療と生命倫理の問題をそれぞれの場面に沿って考えてみるまた,行政解剖をおこなう監察医の制度が行革で存続の危機になり,制度を守ろうとした法医学の若き助教授との取り組みを振り返る。(株式会社毎日放送 竹田青滋)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
9
|
(内容/ Contents)
「アニメにみる自然科学およびエシックスとの関係」 機動戦士ガンダムシード,鋼の錬金術師などのアニメでは,科学的な考証が必要不可欠の要素で,テクノロジーのもたらす危うさや倫理観ぎりぎりの物語展開もシリーズのなかに要求される。遺伝子操作された新人類とナチュラルに育った人間との相克をテーマに据えたストーリーや人体を使ってキメラを作り上げてしまう愚かな科学者の慟哭がメインとなるエピソードなども放送。物語り全体としては,遺伝子レベル,生物単位,そして国家などの組織も多様性を大事にするべきという主張も盛り込んでいく製作現場の舞台裏を紹介する。(株式会社毎日放送 竹田青滋)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
10
|
(内容/ Contents)
「メディア活用の可能性」 生命,医療に対する市民の関心は高い。しかし,新たに開発された技術ばかりか,現用の技術でも市民が情報に接触する機会は少ない。情報は多岐にわたり,マスが相手のメディアには,伝えるべき情報を選びとることも容易ではない。潜在的なニーズはあるが情報の供給ルートは限られ,窓が小さいためにポテンシャルのサイズも見えない。阻害要因はなにか。ブレークスルーの鍵はあるのか。(株式会社 毎日放送泉俊行)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
11
|
(内容/ Contents)
「ローカル放送局の報道において記者が求められる能力とは」 京都のローカル放送局であるKBS京都は東京や大阪などのキー局,準キー局に比べて圧倒的に規模が小さく予算,人員など限られたなかで日々取材活動に当たっている。1人の記者が取材する分野も幅広く個々の専門性を高めるには不利な環境にあると言わざるをえない。しかし,基本的には転勤がなく「京都」という軸を作ることで長年,取材を重ねているうちに他のメディアとの差別化を図ることができ,地域の報道機関としてユニークな情報を伝えられる可能性もある。現場の記者,アナウンサー,キャスターを兼任する立場で記者に求めれる要素を解説する。(KBS京都 竹内弘一)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
12
|
(内容/ Contents)
「あなたも立派なサイエンスライター」 情報拡散がスピードアップした現代,広報・宣伝の重要性が増しています。テレビ報道・番組における工夫を知ることで,一般の人に科学的な立場から説明する意識を高めます。(読売テレビ 吉田雅一)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
13
|
(内容/ Contents)
『映像’16 がんとお金』を通して,逼迫する国の社会保障費の中で「日本の医療はどうあるべきか」を考えていく。この映像は免疫チェックポイント阻害薬をめぐる薬価の問題をまとめたものである。(株式会社毎日放送 澤田隆三)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
14
|
(内容/ Contents)
「科学と社会」 生活の中に科学技術はすっぽりと入り込んでおり,好むと好まざるとにかかわらず,我々現代人は科学と向き合わなくてはならない。食品の安全性,災害,スマホなどの電子機器,原子力問題など科学的な知識を持ち合わせるか否かが,時にいのちに影響を及ぼすこともある。科学技術を伝えるには何が大事なのか,災害,原子力事故などを通じて考える(読売新聞長谷川聖治)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|
(実施回/ Week)
15
|
(内容/ Contents)
「科学に対する批評の目」 科学技術は,人類に大きな恩恵をもたらすと同時に,使い方を誤ると大きな損害にもなる。科学ジャーナリストは,科学のインタープリター(通訳)だけでなく,行きすぎた科学や科学者に警鐘を鳴らす役割も持たなくてはならない。歴史に刻まれる科学技術の明と暗を通じて,科学ジャーナリズムの今後を考える。(読売新聞長谷川聖治)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
|