シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2017年度

30780205 

△コミュニティデザイン論研究
Study on Community-Design
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

新川 達郎 髙田 光雄 渥美 公秀 川中 大輔
弘本 由香里

<概要/Course Content Summary>

 人口減少・少子高齢化や,グローバリゼーションの進行とともに,貧困や格差の拡大,社会的排除をはじめ,地域にさまざまな軋みが生じている。大都市圏でも地方都市や町村部でも,地域の活力を回復していくために,かつて高度経済成長期を支えた地域・社会デザインの見直しが喫緊の課題となり,コンパクトシティ化やITCの活用,住民自治組織の再編,地域の課題解決に向けた雇用開発・定住促進など,地方創生を謳う取り組みも全国各地で試みられている。こうした文脈のなかで,近年「コミュニティ・デザイン」というキーワードが盛んに用いられている。 
一方,2011年に発生した東日本大震災と福島原発事故では,被災者・被災地域が直面する住生活の再建とふるさとの再生の二つの大きな課題の狭間で,改めてコミュニティの持続可能性やレジリエンスとは何かが強く問われている。他の災害被災地はもちろんのこと,現代社会に通底する問題として向き合っていく必要がある。 
本講義では,社会・経済・政治状況の変化のなかで,近年顕著に見られるコミュニティ・デザインへの期待の膨張と批判の両面に対して,まず背景にある構造的な問題を,社会の軋みを切り口に横断的な視座で捉え直し,これらの問題に向き合う最前線の研究・実践に触れ,論点を共有する。政策科学,社会学,減災・人間科学,建築・都市計画学等の知見の交流によって,コミュニティの多義的な性格を前提に,これからのコミュニティ・デザインに求められる役割や,目を背けてはならない要素について認識を新たにし,地域・社会に関わるアクティブな知を獲得することを目的とする。 
この場を通して,受講生と多分野の実践者・研究者が批判的かつ建設的な議論を交え,実践と理論をつなぐ講義形式とすることで,社会の構造的問題に対してローカルなコミュニティ・デザインがいかにアプローチしていくかを講究する。そのことによって,コミュニティ・デザインをめぐる知が多分野・多地域での研究・実践と地域・社会の発展に貢献していくことを目指す。

<到達目標/Goals,Aims>

本講義では,社会・経済・政治状況の変化のなかで,近年顕著に見られるコミュニティ・デザインへの期待の膨張と批判の両面に対して,まず背景にある構造的な問題を,社会の軋みを切り口に,歴史的・横断的な視座で捉え直す。そのうえで,受講生は,コミュニティの多義的な性格を前提に,論点を共有し,さまざまな政策や制度との関係も念頭に議論を重ねる。政策科学,社会学,減災・人間科学,建築・都市計画学等の知見の交流によって,これからのコミュニティ・デザインに求められる役割や,目を背けてはならない要素について認識を新たにし,地域・社会に関わるアクティブな知を獲得することを目的とする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) オリエンテーション 
(授業の趣旨,組み立てと進め方の説明及び発題) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:テキストを読み込んでおくこと 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 前回の説明・発題を受けて,私が考えるコミュニティ・デザイン 
(受講生発表と講師解説及びディスカッション) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) コミュニティ・デザインと人口減少・ポスト標準家族について  (講師による論点解説,受講生による意見表明等)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:人口減少・家族について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 少子高齢化・ポスト標準家族を前提とした社会デザインとは 
  (専門ゲストによるレクチャーと討論) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) コミュニティ・デザインと子どもの貧困・格差の拡大について  (講師による論点解説,受講生による意見表明等)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:現代の貧困問題について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 子どもの貧困・格差の拡大にコミュニティはどう向き合うか 
  (専門ゲストによるレクチャーとディスカッション) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) コミュニティ・デザインと人口減少・消滅地域の未来に着いて  (講師による論点解説,受講生による意見表明等)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:限界集落について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 前回の論点をコミュニティ・デザインとしてどう受け止めるか (専門ゲストによるレクチャーとディスカッション)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) コミュニティのレジリエンスとは,津波災害復興の現場から問う (専門ゲストによるレクチャーとディスカッション)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:震災復興について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) デンマークから特別レクチャー・学びのコミュニティ+中間振り返り(専門ゲストによるレクチャーとディスカッション)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) コミュニティ・デザインと寛容性・ダイバーシティについて 
  (講師による論点解説,受講生による意見表明等) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:多文化共生社会について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 地域の多文化化と求められる寛容性・ダイバーシティとは(専門ゲストによるレクチャーとディスカッション)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) コミュニティ・デザインとグローバリゼーションについて(講師による論点解説,受講生による意見表明等)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:グローバル化,ローカル化について調べておくこと 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) グローバル・コミュニケーション時代の思想とローカリティとは(専門ゲストによるレクチャーとディスカッション)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:課題発表準備 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 私たちが考えるコミュニティ・デザイン 
(受講生と講師によるまとめ) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:これまでの学修について復習し直しておくこと 

各講師が担当するテーマについて,それぞれの専門性をいかした論点解説と参考文献の提示等を行うとともに,各テーマごとに受講生代表1人から10分程度の問題提起や関連情報の提供などを求める。論点を共有したうえで,最前線で研究・実践に取り組むゲスト講師のレクチャーとディスカッションを通し,社会の構造的問題に対してコミュニティ・デザインがいかにアプローチしていくかを講究する。なお,第9講,第10講は全講師によるディスカッション形式とする。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  40%  授業時の討論への積極的参加を評価する 
期末レポート試験・論文  30%  コミュニティ・デザインを主体的にどのように構築していくかという視点がレポート作成の基本的視点となる。 
クラスで発表など  30%  ゲストスピーカ-の講義から,その主題を適切に把握し,それを踏まえたコミュニティ・デザインの論点を提示する必要がある。 

授業への参加,特に討論の活発化への貢献を重視する。

<テキスト/Textbook>

特に使用しない。

<参考文献/Reference Book>

同志社大総合政策科学研究科+大阪ガスCEL  『『コミュニティ・デザイン論研究 2014年度講義録』』(大阪ガスCEL、2016)
 

各講師が担当するテーマについて,関連する文献の提示等を行う。

<備考/Remarks>

本講義は,同志社大学大学院総合政策科学研究科と大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所が教育研究協力協定を結んで開設しているものである。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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