シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2016年度

3B8422 

○図書館情報政策研究Ⅱ (公共図書館)
Study on Library and Information Policies II
2単位/Unit  春学期/Spring  烏丸/Karasuma  ゼミ形式

常世田 良 前田 章夫 小林 隆志 明定 義人
内野 安彦

<概要/Course Content Summary>

我が国は,「自己判断自己責任」型社会へ移行しつつあるといわれる。従来と比較してリスクを回避するために個人においても組織においても判断の際に必要十分な情報が必要とされる社会に確実になりつつある。その意味では情報提供の拠点としての図書館の存在意義も明確になるはずである。事実ほとんどの公共施設が減少しているなかで公立図書館のみが館数を増加させている。一方我が国の図書館は,公共,大学,学校など館の種類を越えて一般的に欧米先進国の図書館と比べサービス,資料,施設,人事,システムなどの質,規模において劣るといわれている。自己判断自己責任を基調とする欧米先進国の社会において図書館が館種を越えて発達しているという事実は,我が国の社会の変化と図書館の在り方を検討する際に多くの知見を提供すると思われる。講義では,我が国の図書館が欧米先進国に後れをとるばかりでなく自国内においても必ずしも順調な発展ができない原因はなにか,それを改革するにはどのような政策,手法が必要かについて議論する。

<到達目標/Goals,Aims>

図書館の問題は,社会における多くの課題と密接にかかわっており,特に地域社会,行政,出版流通,教育,組織文化,マスコミなどに対する多面的な考察や判断が必要とされる。本講義では,受講生が,我が国の図書館を発展させるためにはどのような原理・原則が必要であり,またいわゆるアドボカシーにはどのような手法が必要とされるかということについて「積極的」に材料を収集し「主体的」に理解することを目標とする。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) ガイダンスと従来コンセプトの評価  (授業時間外の学習/ Assignments) 従来の図書館におけるコンセプトに関する意見を準備すること 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 課題解決型サービス 
ビジネス,医療健康,法律,行政 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 新型サービスとコンセプト 
メーカーズ・スペースなど 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 資料   
データベース,電子書籍,出版流通  
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ネットワーク 
館種を越えた連携,物流,デポジット,MLAK連携 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 施設 
「場」としての図書館,サービスと人と空間,公共版ラーニングコモンズ 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 設備 
自動書架,各種自動システム,ロボットの可能性 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) システム 
図書館システム,検索システム,非来館型サービス 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 人事 
組織の在り方,専門職制度,非正規職員,ワーキングプア 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) コストと予算 
サービスとコストの比較,予算獲得,寄付と基金 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 運営形態 
運営形態別評価 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 総合的視点1 
ステークホルダー,市民意識,ボランティア 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 総合的視点2 
国民性,社会状況,政治状況,行政文化 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 総合的視点3 
図書館政策,法令,行政組織 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総合的視点4 
アドボカシー,ロビー活動,海外との比較 
(授業時間外の学習/ Assignments) 当日のテーマに関するデータを収集し意見を準備すること 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  出席状況,グループ作業への協同の度合い等総合的評価 
クラスで発表など  30%  各自のテーマに関する事前調査,発表内容等 
クラスへの貢献度  20%  他のメンバーの発表に対する関与等 

事前にテーマに関するデータを収集し,その具体的なデータをもとに積極的にディスカッションに参加し,参加メンバーが主体的な視点を形成することにより,ゼミの内容を充実させることを期待する。これらの講義に対する貢献度を評価する。

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  4名
  成績評価結果は公表されていません。

<テキスト/Textbook>

適宜資料を配布

<参考文献/Reference Book>

適宜指示する

 

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