シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2014年度

184554-675 

△プロジェクト科目2-675 (同大生“GLOCAL”プロジェクト ~国際協力と地域社会貢献)
Project-based Seminar 2-675 -Going "GLOCAL" in Doshisha : Developing an Action Plan for GLOCAL Community-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  PBL形式

  河合 憲太 岡田 彩

<概要/Course Content Summary>

■日本は四方を海に囲まれた島国としての地理的条件のもと,鎖国の時代も含め歴史的に異国の民族・人々との接触や対峙の経験が少なく,外人(がいじん)という言葉に象徴されるように,「内」と「外」を使い分けて生きてきました。 
 しかし,これまでの国際社会とは違った新たなグローバル社会の広がりの中で,地球上の生活文化がますます交錯し,一層海外の行き来が簡単になった今日,日本においても様々な外国の人々が様々な形で生活する姿が当たり前のように見られるようになっています。昨今,テレビ番組や報道等において開発途上国や日本で暮らす在住外国人の存在についての情報量が以前よりも増えています。ですが,果たして日本人にとって本当に身近な存在であるかと言えば甚だ疑問です。日本に来る,暮らす外国人が増加していますが,今日の日本社会では,彼らを寛容に受け入れる体制や仕組みや,「共生」の概念が定着していると言えるでしょうか。 
 グローバル化の波の中で,世界の人々と生活文化を交流し,共に暮らす社会が意味するもの,またこれからの社会の在り方について日本の誰もがしっかりと考える必要性に迫られてきていると言えます。 
 
■本科目では,青年海外協力隊等の海外での国際協力活動と開発途上国での生活経験を持つ方々や,実際に多文化共生の課題に取り組んでいる個人・団体などを講師陣として,地域に暮らす在住外国人の人々の現状と課題を幅広い視点で探り,今日における多文化共生社会の再吟味と在り方について学ぶとともに,“GLOCAL”な地域づくりを提案するアクションプランの作成を行います。 
 
 留学生,労働者,移住者,国際結婚など,在住外国人の背景や事情はさまざまであり抱える問題も異なりますが,予備学習や情報収集,調査をとおして,履修者自身が問題の抽出,分析を行い,取組み対象となる課題および対象者・地域を選定し,問題解決につながるアクションプランをチームで作成し,提案していきます。 
 
■「困っている外国人を支援する,助ける」という視点だけではなく,我々日本人がもっていない,あるいは,失ってしまった大切な文化,知恵,技術などを「在住外国人の人々から学ぶ」という視点をもつことで,策案する"GLOCAL"な地域づくりがより社会貢献性のあるものになるのではないでしょうか。在住外国人の課題解決に取組むプロセスにおいて,これまで知らなかった日本の地域社会について発見し,学ぶ機会にもなるでしょう。皆さんが授業をとおして見聞きし,体験し,感じたことを素材に,ユニーク且つ現実的に機能する"GLOCAL"な地域づくりを期待します。 
 
■将来,海外,日本国内に関わらず国際協力に携わりたいと考える人,多文化共生と地域づくりに関心のある人,幅広い生活文化のコミュニケーションに関心のある人などの参加を歓迎します。京都・同志社を本拠地に,実体験を通じて,グローバル人材としての資質を磨きましょう。

<到達目標/Goals,Aims>

●海外で国際協力活動を行った経験や能力が,国内の実社会でどのように活かされるのかを理解し,その意義を説明できるようになる。 
●チームとしてアクションプラン作成に至る一連の作業と活動をとおして,国際協力や国内のコミュニティ活動等の実務に対応できるようになる。 
●在住外国人を「支援する」という観点だけでなく,彼ら彼女らがもつ文化,知恵,考え方,技術などをいかにして日本社会のなかで「活かしていくべきか」という視点で本プロジェクトに取組むことで,将来,国際協力活動やグローバルビジ ネスの世界でチャレンジしていくための思考力を身につける。 
●在住外国人や多文化共生の課題解決に取組むことで,グローバル(Global)とローカル(Local)の関連性と循環を認識し,ひとりの“グローカル(Glocal)人”としてどのように社会と関わっていくべきか,今後のキャリアプランを描けるよう になる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) ●秋学期 
(実施回/ Week) (1)10月3日  (内容/ Contents) オリエンテーション:プロジェクト主旨・目的・進め方の説明,メンバー紹介等 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (2)10月10日  (内容/ Contents) グループワーク「グローバル社会とは? GLOCALな地域とは?」 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (3)10月17日  (内容/ Contents) 国際協力活動経験と帰国後の国内における社会貢献 
(多文化共生の地域づくりについて) 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (4)10月24日  (内容/ Contents) 国内での多文化共生活動の実際を知る-Part I(協力隊経験者による在住外国人支援) 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (5)10月31日  (内容/ Contents) 国内での多文化共生活動の実際を知る-Part II(協力隊経験者による在住外国人支援) 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (6)11月7日  (内容/ Contents) フィールド活動計画の確認 (チーム構成・アクションプラン対象課題・活動行程) 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (7)11月14日  (内容/ Contents) フィールド活動・情報整理 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/訪問先(神戸,大津など)または今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (8)11月21日  (内容/ Contents) フィールド活動・情報整理 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/訪問先(神戸,大津など)または今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (9)12月5日  (内容/ Contents) フィールド活動・情報整理 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/訪問先(神戸,大津など)または今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (10)12月12日  (内容/ Contents) フィールド活動・情報整理 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/訪問先(神戸,大津など)または今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (11)12月19日  (内容/ Contents) 調査分析,アクションプラン討議 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (12)12月26日  (内容/ Contents) アクションプラン模擬発表・まとめ 
【(ゲストスピーカー・予定)・(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (13)1月9日  (内容/ Contents) 最終成果報告準備 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (14)1月16日  (内容/ Contents) 各訪問先でのアクションプラン プレゼン 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/訪問先(神戸,大津など)】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 
(実施回/ Week) (15)1月23日  (内容/ Contents) 総括,振り返り,今後の課題について 
【(青年海外協力協会)・河合・〔岡田〕/今出川】 
(授業時間外の学習/ Assignments) 適宜指示 

●ゲストスピーカーやフィールド活動先(訪問調査先)の日程都合上,また,プロジェクト進捗状況等により授業計画(月日,曜日)が変動する可能性があります。 
●フィールド活動においては学生(チーム)が取組む対象課題や相手先の都合等により,必要に応じて授業時間外にも行っていただく可能性があります。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  10%  出席するだけでは評価しません。出席状況,グループ作業への参加意欲,態度などを重視します。 
クラスへの貢献度  20%  協調性,責任感,コミュニケーション力,実行力(学外活動の準備,当日,事後)を重視します。 
アクション・プランおよびプレゼンテーション   40%  発表準備取組み,アクションプラン内容(企画,表現)を重視します。 
提出物(レポート,活動報告など)  10%  提出期限遵守。簡潔で分かり易くまとめているかを重視。 
CNSの活用  10%  情報の仕訳・選別,共有,発信,表現を重視します。 
自己評価  5%  授業や活動に取組んだことで自身が何を感じ,どんな課題を見つけ,どのように実践していくのか,客観性をもって自己評価できているかを重視します。 
チーム・メンバーによる相互評価  5%  役割分担,助け合い,メンバーの個性がどのようにチーム活動に生きているか等,チーム評価ができる力を評価します。 

課題を探究する姿勢や,積極的に行動に起こす態度を評価します。また各プロセスにおいて,チームの一員としての関わり方や,チーム全体としての目標設定,作業進捗管理,円滑なコミュニケーションを評価するとともに,チーム活動の成果物となるアクションプランの内容と説明(発表)を重視します。

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  17名
  成績評価結果は公表されていません。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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