シラバス・講義概要

2004年度

01014 ○聖書学研究4(ルカ福音書研究(3)) 2単位 春学期 
          Exegetical Study of the Gospel of Luke (3)

橋本 滋男

<概要>

前年度に引き続き,聖書の釈義についての基本的な方法を学んだ上で,とくに伝承史的方法を用いて,ルカ福音書の主要ペリコーペを考察していく。対象とする箇所はルカ福音書8章以下である。釈義によって得られる史的文献学的知識からさらに各ペリコーペのもつ神学的主張についても理解を深めたい。

ルカ福音書は,それ以前に書かれたマルコ福音書にない伝承を豊富に採用している。著者ルカはマルコ福音書を基本的な構成枠として用い,その中にこれらの新しい伝承(ルカ独自の資料LとQ)を織り込んだのであるが,その著述作業において,マルコを含む諸資料を彼自身の神学的意図にそって改変しつつこの福音書を書き上げたのであった。したがってルカ福音書の研究は,彼が1世紀末の異邦人教会において取り組まなければならなかった課題を究明することと結びついている。同時に我々は各ペリコーペのもつ神学的かつ現代的なメッセージを読み取る必要があろう。

 

<授業計画>

次のような計画であるが,進度についてはクラスの状況を見ながら柔軟に考えたい。
1. ルカ福音書をめぐる概説
2. 福音書研究に関する欧語論文を読み,最近の研究の流れを把握する。
3. 8-13章の釈義研究
4. 26-39,ゲラサの人をいやす物語
5. 10-17,5000人への食事
6. 28-36,山上でのイエスの変容
7. 25-37,親切なサマリア人のたとえ
8. 1-13,主の祈り
9. 13-21,愚かな金持ち
10. 35-48,目をさましているしもべ
11. 1-9,悔い改めと滅び



 

<成績評価基準>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)40% 
中間レポート試験20% 
期末レポート試験40% 
特記事項 出席が少ない場合は登録放棄と見なされ,レポートは受け付けられないことがあるので,注意すること。

 

<成績評価結果>  成績評価の見方について

01014    聖書学研究4

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A+ A B+ B C+ C F
24 4.2 25.0 8.3 8.3 12.5 0.0 41.7 0.0 2.0  

 

<テキスト>

Nestle-Aland, Novum Testamentum Graece , 27 Auflage, (Deutsche Bibelgesellschaft, 1993)..

 

<参考文献>

荒井 献,川島貞雄 『四福音書対観表−ギリシア語-日本語版−』 (日本基督教団出版局、2000年)

 

<備考>

受講者は釈義される箇所について,そのギリシア語本文をあらかじめ下読みしておくこと。

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで

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