シラバス・講義概要

2004年度

01019 ○聖書学9(福音書とイエス) 2単位 春学期 今出川
          The Gospels and Jesus

橋本 滋男

<概要>

キリスト教は歴史上の一人物イエスを「救い主」(キリスト)として受け入れるところに成立する。イエスに対するこのような理解は,どのようにして生まれたのか。またそれはどのように伝達され,記述されたのか。逆に言えば,イエスの生涯と思想を知るための資料は今日では福音書しか残されていないが,これによって歴史的にイエスの行動や発言はどの程度に確認できるのか,その方法論,福音書研究の現状などを学んでみる。 上記の課題を解明するには,福音書が書かれる以前の歴史的経緯から考察を始めなければならない。イエスの言葉とイエスに関する様々な物語は約40年に及ぶ口伝期を経て文書化されたのであるが,その過程において伝承は初期教会の様々な必要に応じて解釈され改変・加工されている。そこで同一人物を描きながらも,4福音書の各「イエス像」の間には微妙でしかも重要な相違があり,また福音書において「救い主」と告白されるイエス像と史的なイエス像との間にも相違がある。これらの問題について基礎的な考察を行う。なお毎週,聖書を持参すること。

 

<授業計画>

以下の項目を論じていく。

1-4回目 新約聖書学の諸領域と基礎文献
5-8回目 共観福音書とヨハネ福音書の比較
9-12回目 福音書研究における基本的な方法



 

<成績評価基準>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)40%毎回出席をとる。討論や質問などによるクラス参加。
中間レポート試験20%学期中に行う。
期末筆記試験40% 

 

<成績評価結果>  成績評価の見方について

01019    聖書学9

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
15 26.7 13.3 33.3 0.0 26.7 0.0 2.1

 

<テキスト>

Nestle-Aland, Novum Testamentum Graece, 27 Auflage (1993).

荒井 献,川島 貞雄 『四福音書対観表』 (日本基督教団出版局、2000年)

『聖書―新共同訳』 改訂版 (日本聖書協会、1997年)

 

<参考文献>

荒井献,川島貞雄,川村輝典,中村和夫,橋本滋男,松永晋一共著 『総説 新約聖書』 (日本基督教団出版局、1989年)

大貫 隆,山内 眞監修 『新版 総説 新約聖書』 (日本キリスト教団出版局、2003年)

 

<備考>

この科目は,神学研究科科目の「聖書学研究12」と合同で行う。

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで

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