シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2013年度

3B8251 

○ワークショップの理論と技法
Theory and Practice of Workshop
2単位/Unit  春学期/Spring  烏丸/Karasuma  その他 講義+演習

  谷口 知弘

<概要/Course Content Summary>

 多様な問題を抱える地域社会にあって,住民,行政,企業などが協働で取り組む問題解決プロセスにおいてワークショップは欠かせない技法となっている。一般的には合意形成を目的に用いられる場面が多いが,人間関係の希薄化がもたらす問題を見ると,参加者間の相互作用による学習と関係形成の促進が重要度をより増してきていると考える。すなわち,ワークショップを用いた協働型の問題解決プロセスは地域のソーシャルキャピタルを醸成するプロセスとなり,自立的・継続的な問題解決活動に繋がるとの仮説を立てている。 
 そこで,本講義においては,ワークショップを体験しながら理解を深め協働型の問題解決プロセスを進める実践的技法を身につけるとともに,教育やアートなどの分野で用いられるワークショップの理論と技法についても学ぶ。

ワークショップ演習

<到達目標/Goals,Aims>

地域まちづくりやプロジェクト運営において,問題発見から解決に至るプロセスを効率的且つ創造的に運営するためのワークショップの技術を習得するとともに,問題状況に応じてワークショップを開発し運用する能力を身につける。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) ガイダンス:講義の目的とプロセス 
→ワークショップ「トーキング・スティック」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習:各自の活動における相互理解や合意形成に関わる課題整理 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 問題解決プロセスとワークショップ 
→ワークショップ「アイスブレイキング」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習:各自の活動における相互理解や合意形成に関わる課題整理 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) ワークショップの諸相:教育・まちづくり・アート・・・ 
→ワークショップ「ネイチャーゲーム」 
(授業時間外の学習/ Assignments) グループワークにおける課題整理 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 技法1: グループワークとファシリテーション 
→ワークショップ「グループ・ディスカッション」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:グループワークにおける課題を検討しておく 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 技法2:フィールド・サーベイ 
→ワークショップ「でまち再発見カメラ」発表と意見交換 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:「でまち再発見カメラ」の実践 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 技法3:協働型まちづくり1「環境デザイン」 
→ワークショップ「まちづくりゲーム・街並みあわせ」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 技法4:協働型まちづくり2「環境学習」 
→ワークショップ「まちづくりゲーム・地域の環境を守る」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 技法5:創造的な会議づくりとファシリテーション・グラフィック1 
→ワークショップ「創造的な会議」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 技法5:創造的な会議づくりとファシリテーション・グラフィック2 
→ワークショップ「創造的な会議」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 技法5:創造的な会議づくりとファシリテーション・グラフィック3 
→ワークショップ「創造的な会議」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 技法5:プロジェクト・マネジメント 
→ワークショップ「プロジェクト・デザイン・マトリックス」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) ワークショップのプログラム・デザイン1:協働型まちづくり-1   (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:ワークショップのプログラム作成 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) ワークショップのプログラム・デザイン2:協働型まちづくり-2   (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:ワークショップのプログラム作成 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) ワークショップのプログラム・デザイン3:創造的な会議づくり  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) ワークショップの課題と可能性を探る 
→ワークショップ「ト-キング・スティック」再び 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習:各自の活動への活用検討 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)  60%  授業への出席とワークショップでの積極性を評価する 
期末レポート試験・論文  40%  新しいワークショップのプログラム・デザインをレポートして課し,提案の実現性と実用性に加え独創性を高く評価する 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  5名
  成績評価結果は公表されていません。

<テキスト/Textbook>

  特に使用しない。 

 

<参考文献/Reference Book>

中野民夫  『ファシリテーション革命−参加型の場づくりの技法−(岩波アクティブ新書)』(岩波書店、2003年)
 

浅海義治,大戸 徹,中里京子企画・編集  『参加のデザイン道具箱 PART2:プロセスデザイン-事例とワークブック-』(世田谷まちづくりセンター、1996年)
 

中野民夫  『ワークショップ-新しい学びと創造の場-』(岩波書店、2001)必要に応じ,上記に加えて適宜紹介する。 
 

<備考/Remarks>

<履修上の注意> 
ワークショップ実習を行うことから,受講人数により授業計画を変更する場合がある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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