シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2013年度

DB0371 

△企業戦略Ⅰ (ベンチャーファイナンス)
Corporate Strategy I
2単位/Unit  秋学期/Fall  烏丸/Karasuma  講義形式

  川北 英隆

<概要/Course Content Summary>

授業はできるかぎりディスカッション及び演習形式を採用したい。起業する場合の悩みはケースバイケースだから,その具体的な事例を披露してもらい,それを参加者全員で考えるのが最良だからである。以上を前提として,講義では,起業における金融の役割と,金融が経営に対して何を要望するのかを知ってもらうことから始める。金融が起業・経営に対して要望する最大のものは,提供した資金に対する適正な投資収益だろう。これが資本コストである。この資本コストを正しく理解しないと,起業は成功しない。同時に,企業収益を上手にコントロールする技術が金融理論によって与えられている。リアルオプションという概念である。その初歩を見ておくことも有益だろう。その後,講義では起業に関する実践的な議論に入る。講義案で示したものは当初のアイデアにすぎない。過去においては,受講生との議論に基づいて実際の講義内容を組み立ててきた。

<到達目標/Goals,Aims>

資本コストの概念を理解し,投資の価値を正しく理解できるようになる。さらに,企業の価値を計測し,起業に生かせるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1 回  (内容/ Contents) ガイダンス,資金調達方法の特徴:株式,社債,借入,その他の資金調達方法  (授業時間外の学習/ Assignments) 資金調達方法の復習 
(実施回/ Week) 第2 回  (内容/ Contents) 現在価値と割引金利:投資の意志決定と価値の評価  (授業時間外の学習/ Assignments) 現在価値の計算 
(実施回/ Week) 第3 回  (内容/ Contents) 債券の価値,株式の価値:企業価値を計測するための基本  (授業時間外の学習/ Assignments) 株式・債券の価値概念の復習 
(実施回/ Week) 第4 回  (内容/ Contents) 演習:金利概念,成長と株式価値(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第5 回  (内容/ Contents) ポートフォリオ理論:証券投資家の行動の基本  (授業時間外の学習/ Assignments) ポートフォリオ概念の復習 
(実施回/ Week) 第6 回  (内容/ Contents) 演習:資本コストの計測(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第7 回  (内容/ Contents) 企業価値:企業の価値をいかに計測するのか  (授業時間外の学習/ Assignments) 企業価値理論の復習 
(実施回/ Week) 第8 回  (内容/ Contents) 演習:企業価値の計測方法を実践する(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第9 回  (内容/ Contents) 先物,スワップ:資金調達に付随する金融技術1  (授業時間外の学習/ Assignments) デリバティブの概念の復習 
(実施回/ Week) 第10 回  (内容/ Contents) 演習:先物,スワップの価値の計測(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第11 回  (内容/ Contents) オプション:資金調達に付随する金融技術2  (授業時間外の学習/ Assignments) オプション理論の復習 
(実施回/ Week) 第12 回  (内容/ Contents) 演習:オプションの価値の計測(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第13 回  (内容/ Contents) リアルオプション:ベンチャー企業の意思決定と企業価値  (授業時間外の学習/ Assignments) リアルオプションの概念の復習 
(実施回/ Week) 第14 回  (内容/ Contents) 演習:リアルオプションによる価値の計測(演習ではパソコンを用いて実際の計算を試みる)  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習の復習 
(実施回/ Week) 第15 回  (内容/ Contents) 演習:講義全体に関するディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義全体のまとめ 

以上の授業計画はあくまでも当初計画である。受講者の関心や理解度合い等に応じ,内容を変更することがある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

クラスで発表など  30%  ディスカッションへの参加度合い 
その他(具体的に)演習  70%  演習における理解度合い 

 
 
積極的にディスカッションに参加し,また演習に際して疑問点をぶつけることにより,講義の内容を充実させることが望まれる。これらの講義に対する貢献が高い評価に結びつく。

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  0名
  成績評価結果は公表されていません。

<テキスト/Textbook>

  特定のテキストは用いない。講義資料を配布する。 

 

<参考文献/Reference Book>

Stephen A. Ross 他著・大野 薫訳  『『コーポレートファイナンスの原理』』第9 版 (金融財政事情研究会、2012)企業金融全般に関してのすぐれた参考図書。 
 

川北英隆  『『テキスト 株式・債券投資』』第2 版 (中央経済社、2010)株式,債券,資本コスト,デリバティブの基本が理解できる。 
 

その他,参考論文等を講義において指示する。

<参照URL/URL>

京都大学 経営管理大学院 川北英隆ホームページ 
 
 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2013 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。