シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2013年度

314203 

○西洋古代文化史特講Ⅰ (スパルタ帝国とコリントス戦争)
Advanced Lectures in Ancient Western Cultural History I -The Spartan Empire and the Corinthian War-
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義形式

  中井 義明

<概要/Course Content Summary>

スパルタの覇権とギリシア世界 
 
授業の内容 
 ペロポネソス戦争はアテナイの全面的敗北とギリシア世界におけるスパルタの帝国支配の出現,アケメネス朝ペルシアの再登場を結果した。しかしその帝国はペルシアとの紛争,コリント同盟の結成,アテナイの復活,テーバイの台頭,親スパルタ派と民主派との葛藤,コリントス戦争の膠着という状況の中で現実的な妥協を余儀なくされる。前世紀に見られたスパルタとアテナイの二元主義の復活である。陸上におけるスパルタの覇権,海上におけるアテナイの優位。しかしこの二元主義への回帰も安定することはなかった。テーバイ民主派の台頭が大きな変革要因となって,前4世紀の国際政治を突き動かしていくのである。本講は前386年のアンタルキダスの平和までのギリシアの歴史をたどってみる。 
 
授業の進め方 
 講義を中心に授業を進める。クセノフォンや同時代の碑文資料,イソクラテスなどの作品を検討しながら講義は行われる。 
 
キーワード 
 ペロポネソス戦争,アーギス王,パウサニアス王,アゲシラオス王,リュサンドロス,アンタルキダス,トラシュブロス,コノン,三十人政権,エーリス戦争,小アジア遠征,コリントス同盟,コリントス戦争,大王の和約(アンタルキダスの平和)

レオニダス像(スパルタ国立博物館蔵)

<到達目標/Goals,Aims>

受講生は古代ギリシア史の一断面についての知識を得るだけではなく,国という組織が抱えている問題,国を超えた組織のありよう,個人と社会との関係の多様性に目を向けるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 古代世界における帝国  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ペロポネソス戦争とスパルタ帝国の形成  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) スパルタの帝国支配の矛盾:アテナイの内乱に対する異なるアプローチ  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) スパルタ帝国主義:エーリス戦争に見られる帝国の論理  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) スパルタ国内の劣格住民:ヒュポメイオネス・モタケス・ペリオイコイ・ヘイロタイ  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) リュサンドロスの帝国とアゲシラオス王の小アジア遠征  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) コリントス同盟の結成  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) コリントス戦争の勃発  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 陸上の戦いと制海権をめぐる確執  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) トラシュブロス,コノン,エウブロス  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) アゲシラオスとアンタルキダス  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ペルシア帝国とギリシア諸国の外交  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 大王の和約  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 総括:コリントス戦争の評価 
   レポート作成 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) レポート講評とディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  各人の分担における発表の内容および毎回のディスカッションへの参加のための準備の状況を判断する。 
期末レポート  50%  テキストに関連する参考文献を加味しての期末レポートの作成。 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  2名
  成績評価結果は公表されていません。

<テキスト/Textbook>

テキストは使用しない。

<参考文献/Reference Book>

.  参考文献については授業中に適宜紹介する。 

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2013 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。