シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2012年度

314203 

○西洋古代文化史特講Ⅰ (追憶のスパルタ帝国)
Advanced Lectures in Ancient Western Cultural History I
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義形式

  中井 義明

<概要/Course Content Summary>

追憶のスパルタ帝国 
前371年のレウクトラの戦いで大敗したスパルタはその市民兵の多くを失い,欲しいままにしてきた名声と威信を一気に失ってしまう。残されたのはかつての残滓でしかなかった。アルカディアやアルゴス,ボイオティアの連合,ボイオティアの台頭に危機感を抱くアテナイ,危機にさらされる同盟諸国。スパルタはその矛盾を抱えながら帝国の防衛に当たるも,帝国を失いペロポネソスの一地方国家に転落していく。本講ではその原因は何であり,古代世界で帝国が果たしていた機能は何であったのかを探ってみたい。

レオニダス像(スパルタ国立博物館蔵)

<到達目標/Goals,Aims>

受講生は古代ギリシア史の一断面についての知識を得るだけではなく,国という組織が抱えている問題,国を超えた組織のありよう,個人と社会との関係の多様性に目を向けるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 古代世界における帝国  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) スパルタ帝国の台頭  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) スパルタの帝国支配の矛盾  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) レウクトラの衝撃  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 黄昏の帝国  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 前371/370年:ペロポネソスの動揺 
   革命と政変 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 前370年:アルカディア,ボイオティア,アテナイ 
   古典的外交関係の崩壊 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 前370/369年:エパメイノンダスのペロポネソス遠征 
   スパルタの矛盾 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 前369年:スパルタとアテナイ 
   ギリシアにおける勢力均衡・同盟諸国の危機 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 前369/368年:メガレポリス 
   アルカディア連邦の拡大    
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 前368年:ペルシア・ディオニュシオス・泣かない戦い 
   アルカディアの挫折 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 前367年:ボイオティアの内紛・スサでの会議・エウプロン 
   ボイオティオアの覇権とエウプロン 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 前366年:プレイウス・コリントス 
   脅かされる同盟国とペロポネソス同盟の解体 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 帝国の構造と機能  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括:ワーキング・ディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習/2時間 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  各人の分担における発表の内容および毎回のディスカッションへの参加のための準備の状況を判断する。 
期末レポート  50%  テキストに関連する参考文献を加味しての期末レポートの作成。 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数  4名
  成績評価結果は公表されていません。

<テキスト/Textbook>

テキストは使用しない。

<参考文献/Reference Book>

.  参考文献については授業中に適宜紹介する。 

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2012 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。