シラバス・講義概要

2009年度

37261-001 △企業組織法−1 2単位 秋学期 京田辺

伊藤 靖史

<概要>

みなさんの大部分は,大学を卒業した後,どこかの会社に就職するでしょう。出世すればいつか社長になるかもしれません。自分でベンチャー企業を始めたいという人もいるでしょう。それでは,会社の経営を担うのは,どのような人達なのでしょうか。また,会社は,事業を行うために必要な資金をどうやって調達すればよいのでしょうか。このような,会社,とりわけ株式会社をめぐる問題について,法的なルールを定めるのが会社法です。会社法は,商法系の法分野の中で,最も重要かつ面白い分野といえます。

この講義では,「企業組織法の基礎」で学んだことを前提として,会社の経営機構・会計・組織再編・設立に関連する,より発展的な問題について解説します。会社法(平成17年法律第86号)の規定の説明にとどまらず,金融商品取引法(証券取引法)の規定も含めて,会社の運営にどのようなルールが適用されるのかを示します。具体的には,まず,「企業組織法の基礎」の復習を兼ねて,会社の効率的で公正な運営を可能にする企業組織をどのように構築するかという問題(コーポレート・ガバナンス)について見ます。その後で,授業計画のB以下に記した様々な問題について見ていきます。

この講義は,受講者が,会社法の様々なルールについて,その全体像と,個々のルールの趣旨・相互関係を理解することを目的とします。講義や試験に関する情報は,すべて,掲示および下記ホームページによって受講者に伝えます。受講者はホームページを必ず確認してください。

 

<授業計画>

第1回〜13回まで,以下のトピックについて,1〜2回程度をかけて進みます。第14回は主に進度調整と質問受付けにあてます。受講者の理解度などを考慮しながら,講義の範囲や順序を変更することがありえます。

A. 会社法とは,コーポレート・ガバナンス
1.会社法とは?―会社をめぐる利害の調整
2.コーポレート・ガバナンスと委員会設置会社
B. 会計と開示
3.会計と開示
4.剰余金の配当と会社債権者の保護
C. 会社の組織再編
5.買収と企業グループ
6.会社の組織再編
D. 株式会社の設立,会社・企業のバリエーション
7.株式会社の機関設計,持分会社
8.会社の設立

 

<成績評価基準>

期末筆記試験100% 
特記事項 学期末定期試験期間内に,その学期の講義内容全体に関する筆記試験を行います。出席はとりません(したがって出席点もありません)。レポート等も一切ありません。

 

<成績評価結果>  成績評価の見方について

37261-001    企業組織法-1

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
349 15.5 12.0 17.8 32.7 22.1 0.0 1.7 *

 

<テキスト>

大杉 謙一=伊藤 靖史=松井 秀征=田中 亘 『会社法』 (有斐閣〔リーガルクエスト〕) 2009年4月刊行予定)

講義では,項目・概要・資料を掲載したプリントを毎回配付します。講義の時間は限られていますので,細かい制度の内容や正確な定義等については,テキストの該当ページを示し,受講者に各自で学んでいただくことも多くなると思います。プリントは下記ホームページからもダウンロードできるようにしますので,欠席した人はその分を各自で入手しておくこと。また,講義には,必ず,最新版の六法を持参してください

 

<参考文献>

江頭 憲治郎 『株式会社法』 第2版 (有斐閣、2008)

 

<参照URL>

テキストと講義との対応関係,その他の参考文献,学習に有用なウェブ・サイトのURLなど,より詳細な情報は,下記ホームページに掲載します。

http://www1.doshisha.ac.jp/~yaito/index.html(大学HPにもリンクが張ってあります(リンク集→学部・研究室のホームページ))

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで

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