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シラバス・講義概要 | |||
2006年度 14204 △西洋古代文化史特講II 2単位 秋学期 今出川
<概要> ―ギリシアにおける帝国とその構造― 本講は前五世紀を中心にギリシア世界に大きな影響を及ぼした二つの帝国,アテナイ帝国とスパルタ帝国,を対象とする。基本的にはポリスとエトノスというギリシア的国家形態を基礎とし,その限界を超えることが出来なかったが,シュンマキアと呼ばれる同盟とフィリアやクセニアと呼ばれるポリスを越えた有力政治家同士の人的なつながり,スタシスと呼ばれる国内の同志的紐帯と対立,アテナイに代表される強大な海軍,スパルタに代表される強力な陸軍を手段としてアテナイとスパルタはエーゲ海を中心とするギリシア世界に強大なヘゲモニーを手にしたのである。帝国と言う用語は都市国家の域を超えることのなかった古代ギリシア世界には不適切ではあるが,近代の歴史家達は便宜的にペルシア戦争後のアテナイ,ペロポネソス戦争後のスパルタをそれぞれ帝国と呼んでいる。 その帝国を支えたものは何なのか,何が帝国を崩壊に導いたのか,これらの問題について本講は考察を進めていきたい。
<授業計画>
<成績評価基準>
<テキスト> テキストは使用しない。
<参考文献> 講義の中で必要な参考文献は紹介する。
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