シラバス・講義概要

2006年度

64079 △有機機能物質化学II 2単位 秋学期 京田辺
          Functions of Organic Materials II

太田 哲男

<概要>

DNAやRNA,蛋白質,酵素など我々の身体は光学活性な化学物質の集合体です。そのため,医薬品として光学活性物質が用いられることが多く,また,強誘電性液晶や生分解性ポリマーなどにも光学活性化合物が利用されることがよくあります。これらの観点から,光学活性化合物の合成法並びに高精度分離法の開発は極めて大切な分野の一つとなっています。本講義では,有機化合物のキラリティー全体についての基礎を学びます。

具体的な達成目標

(1)分子のキラリティーを理解し,立体配置を命名できる

(2)光学活性化合物の取得法の概略を理解する

(3)天然由来の光学活性化合物を概観できる

(4)ジアステレオ区別反応を理解する

(5)エナンチオ区別反応を理解する

(6)光学異性体の分離・分析を理解する

この科目を履修するためには有機化学I〜IVの基礎知識が必須である。また,生化学I,IIを履修していることが望ましい。

 

<授業計画>

1 分子のキラリティー
2 キラル分子の立体化学
3 キラル分子の立体配置1
4 キラル分子の立体配置2
5 光学活性化合物の取得法
6 天然由来の光学活性化合物1
7 天然由来の光学活性化合物2
8 不斉合成の考え方:ジアステレオ区別反応1
9 不斉合成の考え方:ジアステレオ区別反応2
10 不斉合成の考え方:エナンチオ区別反応1
11 不斉合成の考え方:エナンチオ区別反応2
12 光学異性体の分離・分析
13 まとめ

 

<成績評価基準>

平常点30%小テスト,小レポート,授業への参加態度等で判断する。
期末筆記試験70%科目の達成目標の達成度を判断する。
特記事項 期末筆記試験と平常点を総合して,100点満点で60点を合格とする。上に示した点数配分はあくまでも目安であり,状況によって変わることがある。

 

<成績評価結果>  成績評価の見方について

64079    有機機能物質化学II

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
106 14.2 21.7 16.0 37.7 10.4 0.0 1.9

 

 

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