シラバス・講義概要

2006年度

42615-003 △会計学−3 2単位 秋学期 京田辺

松本 敏史

<概要>

企業会計は,株主,債権者などの企業をとりまく各種集団の利害に直結します。なぜなら,損益状況や財政状態など,簿記会計によって計算把握される企業の財務情報は,配当額や税額の計算基礎になるとともに,株価や社債の価格等に影響を与えるからです。そのため今日の企業会計は,私的な経営手段を超えた1つの社会的な制度として存在しています。

講義ではこの財務情報の伝達手段である損益計算書や貸借対照表の説明から始め,それらの作成原理を解説したあと,企業会計をめぐる法的規制の問題や,税効果会計,退職給付会計,時価会計,キャッシュフロー会計など,前世紀末に「会計革命」としてマスコミをにぎわしていたトピックスについてもその概要を説明する予定です。

これらの講義を通じて,会計の基本機能,財務諸表の作成原理,その分析方法を理解することが到達目標です。

 

<授業計画>

1. 会計の基本機能
2. 複式簿記の仕組み
3. 収益費用アプローチの計算構造
4. 現金主義・発生主義・実現主義
5. 費用収益対応の原則
6. 収益の認識
7. 売上原価の決定
8. 減価償却費の計算
9. 繰延資産と引当金
10. 資本会計
11. 財務諸表の基本構造
12. 資産負債アプローチと公正価値
13. 会計の国際的統一

 

<成績評価基準>

小テスト5%その日の授業内容を理解しているか否か。
期末筆記試験95%財務諸表の作成原理の理解度。 簡単な計算問題を解けるか否か。

 

<テキスト>

テキストは授業で指示します。基本的には講義用レジュメを配布する予定です。

 

<参考文献>

桜井久勝 『財務会計講義(第6版)』 (中央経済社、2005年)

本格的なテキストの中で最もわかりやすい1冊です。

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで

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